2010年7月16日金曜日

修行の旅へ / 辰ブログ一時休載のお知らせ

「あーあ。龍ちゃんたら、また旅に出ちゃったわね」
「辰先生も休養中だし、休載やむなしといったところですね」
「いっそ、番記者さんが予想したらどう」
「無理、無理。私には、とても無理ですよ。
馬番の予想はできても、理論的な裏付けができない」
「いいじゃない。当たればいいのよ」
「いえいえ。理論的な裏付けがなくては、当たったハズレたの唯の賭事。その点、辰先生の予想は根拠がある。ハズレても意味あるハズレ なんです」
「そんなものかしら。予想のことは良くわかんないけど、私には魅力あるおじさんだったことは確かね。惜しい人を亡くしたわ」
「死んでませんってば。必ずや戻ってきますよ、辰先生は」
「そうね。それまでフリーターでもして待ってようかしら」
「よこたん、仕事見つかったんじゃなかったの」
「ええ、モデルの仕事だったんだけど、今イチね」
「何が」
「なんか際どい服ばかり着せられるし、仕事が終われば終わったで、食事に行こうだの飲みに行こうだのうるさいのよ」
「先生とは良く行ってたじゃない」
「だって、楽しくないのよ。ちょっとばかし年上ってだけで、上から目線だし、酒をつげだのタバコに火をつけろだの、私はコンパニオン じゃないっつーの」
「そりゃひどいな」
「でしょ。辰先生の方がずーと年上だったけど、私を一人前の人間として扱ってくれたわ。それに、聞き上手。どんどん話したくなっちゃ うんだから」
「おでん屋、居酒屋、フランス料理、パフェを食べてる時でさえ笑ってたよな」
「そうそう。馬券が当たれば豪華レストランで盛り上がり、ハズレてもおでん屋で盛り上がる。いつも楽しい人だったわ。ほんとに惜しい 人を」
「だから、死んでませんってば。一方、龍之介くんは堅物だったな」
「龍ちゃん、かわいーい(笑)。予想はちっとも当たらなかったけど、美形だから許せちゃう(笑)
「確かに。今どき普段着で着物を着ている人は、落語家ぐらいしかいないよね」「ボニーテールが、また似合ってたわ」
「ははは。本人は、ちょんまげのつもりだったと思うよ」
「あら、そうだったの。こちらもまた、惜しい人を」
「亡くしてませんってば。旅に出てるだけ」
「そうだったわね」
「ところで、よこたん。アルバイトのアテあるの」
「んー。コンビニででも働くかな。番記者さんこそ、辰ブログが休載になっちゃって大丈夫なの。フリーになって初めての仕事だったんで しょ」
「まあ、妻子ある身でもなし。気楽なもんですよ。そういえば、辰先生って結婚してたのかなあ」
「そんなこと話題にもならなかったわね」
「今度きたら聞いてみよう」
「いいわよ、奥さんがいようといまいと、辰先生の魅力は変わらないんだから」
「それもそうですね」
「会いたいなあ。ねえ、番記者さん。連絡先ぐらいわからないの」
「ちょっと調べておきますね。よこたん、辰先生のこと好きだったの」
「ええ。でも、お父さんって感じでもなし、恋人でもなし」
「友達以上、恋人未満って感じですか」
「そうねえ。何でも相談できる先輩って感じよね」
「先輩かあ。人生の大先輩には違いない」
「重ね重ね惜しい人を」
「死んでません。気軽に殺さないでくださいよ。そうだ、下呂方面に行くって言ってたから、私たちも行ってみますか」
「さんせーい。よこたん温泉すきー」
「では、長旅になるかもしれませんからね。着替えの準備とかしておいてくださいよ」
「大丈夫よ。必要なものは途中で買えばいいから」
「まさか、今から」
「思いたったが吉日よ。それ、レッツゴー」
「では我々も、辰先生探しの旅にでます。必ず見つけて帰ってきますからね。それまで、しばしのお別れです。また、会う日まで、ごきげ んよう」
「またねー。バイビー」

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長らくご愛顧賜りました一本気辰之進ブログは一時休載させていただくことになりました。
辰之進先生は、ただいま休養中であり、唯一の弟子であった二本気龍之介も、再び修行の旅へ出ました。
GⅠレースも秋までは開催されないため、ここで一時休載させていただくことに致します。突然の休載、深くお詫び申し上げます。

辰ブログ編集部

2010年7月3日土曜日

【辰之進のひとりごと】

「休養しているとはいえ、龍之介のことが気になるな。
弟子とはいえ、私が教えてやったことは何一つないからなあ。まあ、弟子とは師から技を盗むもの。修行の旅を終えて帰ってきたということは、それなりの収穫があったにちがいない。どれ、龍之介の予想でも 見て見るか」
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「ほほう、今週はよこたんの担当か。なになに。なんと、これは」
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「龍之介から迷いが消えている。何やら自信に満ちているなあ。精神修行を積んできたらしいな。だが、問題は予想の中身だ。直線的な予 想だったのだが」
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『1着になれる馬は2頭しか見当たらぬでござる。クォークスターかトゥザグローリーでござる』
「これは、お見事。以前の龍之介は、軸馬1頭を決め相手数頭へ流すという軸1頭流しマルチという買い方が基本だった。それ が今回は私の得意なフォーメーションを使っている。しかも、1着になれる馬を2頭に絞り込んでいる。まさに、私が考えている理想の馬 券の買い方だ」
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「さらに、2着、3着の受けの広さ。これは龍之介の奴、かなり厳しい修行を積んできたとみえる。私が予想したとしても似たようなもの になるだろう。あっぱれ、龍之介。よくぞここまで成長したものだ」
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「気合も十分。予想も冷静。自信も満々だ。一点をのぞけば、誠に申し分ない」
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「実践から遠ざかっていたので仕方ないが、純粋に馬の実力のみで判断してしまったようだ」
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「危険だ。危険すぎる。勝負を決めるファクターは馬の実力だけではない。それを引き出すジョッキー、実力を発揮できる馬場。これは、距離もしかり直線の距離やコーナーが小回りなどの競馬場別の特性もしかり。出走頭数や有力馬の枠順、その中の馬の脚質などによるレース 展開。そして、今回忘れてはならないのが、重馬場になりそうだということだ」
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「良いのか、龍之介。重馬場を想定した予想になっているのか。このレースは荒れるぞ」

2010年7月2日金曜日

【ラジオNIKKEI賞】予想

「まあ、龍ちゃんたらおひさー。どこ行ってたの」
「拙者、修行の旅で千葉県館山で山ごもりをしていたでござる」
「今どき、山ごもりなんて、龍ちゃん受けるー。しかも、
競馬の予想に山ごもりって、何か役にたつの」
「まあ、いうなればメンタル面の強化と言ったところですね」
「よくわかんないけど、大事な復帰初戦よ。大丈夫なの」
「少なくとも迷いはござらぬ」
「いやー。龍ちゃん力強い」
「今週の予想は、ラジオNIKKEI杯。1着になれる馬は2頭しか見当たらぬでござる。クォークスターかトゥザグローリーでござる」
「なんだか知らないけど、すごーい」
「では、結論でござる。
日曜日福島11RラジオNIKKEI賞
3連単フォーメーション
1着⑧⑨
2着⑦⑧⑨⑬⑭
3着③⑦⑩⑪⑫⑬⑭⑯
5800円。
1着⑧⑨
2着③⑩⑪⑫⑯
3着⑦⑧⑨⑬⑭
4000円。
合計9800円でござる」
「すごーい。ちゃんと1万円で収まっている」
「問題は、あたるかどうかでござるよ」
「龍ちゃん、当たってしまえー(笑)」