「先生。いよいよ、上半期のグランプリレース宝塚記念ですね」
「はい。ファン投票堂々の第1位は、
女王ウォッカの後継者ブエナビスタでした。ウォッカは、
正に女王という称号が似合いますが、
ブ エナビスタの実績も女王に引けをとらない立派なものです。
ウォッカが女王なら、ブエナビスタは女傑と言ったところです。
数々の優勝も さることながら、
昨年末のグランプリ有馬記念を3歳牝馬にしてクビ差2着という戦
績が光っていますね」
「そうでしたね。
牡馬や古馬を得意の末脚でゴボウ抜きでしたからね」
「しかし、
今回はその有馬記念でブエナビスタに勝った唯一の馬ドリームジャ
ーニーが出ています」
「すると、今回も一騎打ちでしょうか」
「順当に行けば、この2頭を外した馬券は考えられない。
だがしかしです」
「何か気になる点でもあるのですか」
「
ドリームジャーの今年に入ってからの成績がパッとしないんですね
」
「確かに3着が多いですね」
「
小柄なこの馬に斤量59キロを背負わされていたからなんですけど
、今回は有馬記念と同じ58キロに戻ります」
「では、ノープロブレム」
「だと良いのですが、負け癖がついてしまうのが怖いんですね」
「馬に負け癖ですか」
「そうなんです。得意の差し脚で最後の直線を、
他馬を追い抜きゴールしていたのが、
前にいる馬に届かないんです。これは鞍上の池添騎 手も『
以前のような伸びがない』ともらしていたことがあります」
「先生、お知り合いなんで」
「知りませんってば。これは、馬自身も感じていると思います」
「馬がですか」
「そうです。
頑張って走っているのに最後で抜けなくなっちゃった。もう、
無理なのかな。だったら頑張るのも止めちゃおうかなってね」
「ドリームジャーニーがですか」
「そうですよ」
「ツィッターで」
「違いますよ。でも、まあそういう心境にね」
「なってるわけですか」
「いえ、いえ。もしも、なっていたら勝てないということです」
「なんだ、たとえ話ですか。他に有力馬はいますか」
「たくさんいますが、
グランプリを優勝できる馬は実力だけではないんですね」
「勝つために、実力以外に何かいるというのですか」
「運です」
「運ですって?」
「生まれつき持っている運、努力してつかむ運。
大きなレースに勝つ馬は何らかの運を持っているものです」
「では、運を持っている馬かどうかは、
どうやって調べるんですか」
「勘です」
「勘ですって?もういいです。
話が専門的すぎてよくわかりません。
そろそろ結論をお願い致します」
「はい。では結論です。
宝塚記念
3連単軸1頭マルチ
軸馬⑧
相手①②③⑨⑩⑬⑯⑱
16800円です」
「点数を絞り込んでの大勝負ではなかったのですか」
「馬場が悪すぎて、特定が不可能です。唯一、ブエナビスタだけは3着を外すことはないだろうと言えるだけです」
「荒れるという予想に変わったのですね」
「というか、荒れてもおかしくない状況が整ったということです」
「では、レースを興味深く見守ることにいたしましょう」