2010年2月5日金曜日

【小倉大賞典&共同通信杯&シルクロードS】予想

「博士、博士ったら」
「何ですか、番記者さん。気持ち悪いですよ」
「お見それ致しました」
「どうしたんですか」
「出たんですよ、結果が」
「ああ、どうでした」
「それがエライことになっていまして」
「そうですか」
「まあ、聞いて下さいよ。博士の予想されたのは、
全部で19レースありまして、戦績は6勝13敗。的中率は、なんと31.6%なんですよ」
「ほほう。ちょっとできすぎかな」
「できすぎなんてものじゃないです。さらに、驚くべきは的中率よりも回収率です。期待回収率は、JRAが25%を取っていくので通常であれば75%」
「そうなりますね」
「ところが、博士の回収率は、な、なんと202.8%ですよ。2倍の150%どころか、200%を超えちゃっているんです」
「なるほど。それは運が良かったですね」
「運だけで、2ケ月のトータル収支が200%を超えるなんて思えませんよ」
「では、私がイカサマでもしていると(笑)」
博士がサイコロを振っていたりルーレットを回したりしているのであれば、その可能性が高い。でも、相手はお馬さんなんです」
「ということは?」
「明らかに、確率以上のことが起きているんです。約2ケ月で、累計投資147,000円、累計配当298,120円、累計収支はプラス151,120円にもなっています。この分では、1年たらずで100万円に届いてしまいます」
「それはどうでしょう。期待回収率が75%ならば、今後負け続けてもちっともおかしくないではありませんか」
「確かに、可能性としてはありますけどね。でも、私は博士が競馬予想に関して、期待値を超えるテクニックを持っているとにらんでいます」
「必勝法のことですか」
「そうです。博士の馬券必勝術は、本物じゃないかって」
「どうなんでしょうね。まだ、2ケ月ですから」
「でも、博士は何十年も研究をしていらっしゃる。その膨大なデータを元に必勝法を完成されたのでしょう」
「過去データに基づく分析は、あくまで過去の結果の解釈にすぎません。それが未来においても起こるかどうかは、誰にもわからないのです。完全に同じ条件ではないからです」
「そこで、検証しているのですね」
「まあ、そういうことです」
「その結果がこれだ。この結果を見せられては、信じざるをえないでしょう」
「大げさですよ、番記者さん。では、今週のレース予想といきましょう」
「よろしくお願い致します、博士」
「では、今週も頑張りますよ。今週の重賞は3レースです。まず、土曜日の小倉大賞典からいきましょう。実はこのレースが一番難解でして、ちょっと自信がない(笑)」
「言っちゃってください、言っちゃってください」
「では、結論を。
小倉大賞典
3連単フォーメーション
1着⑦⑬
2着③⑥⑧⑩⑪⑭⑯
3着①④⑫
4,200円。

共同通信杯
3連単フォーメーション
1着⑤
2着⑩⑫
3着③④⑥⑦
800円
1着⑤
2着③④⑥⑦
3着⑩⑫
800円
1着⑩⑫
2着⑤
3着③④⑥⑦
800円
1着③④⑥⑦
2着⑤
3着⑩⑫
800円
こちらが、3200円。

シルクロードS
3連単フォーメーション
1着⑬⑯
2着⑤⑬⑯
3着⑤⑧⑫⑬⑯
1200円
1着⑬⑯
2着⑤⑧⑫⑬⑯
3着⑤⑬⑯
1200円
こちらは、2400円。
3レース合計で9800円でまとめてみました」
「博士。1万円札一枚ですむとは、ありがたいことです」
「これで1レースでも当たれば言うことがないのですが(笑)」
「3レースとも当たってしまえー」
「そんな無茶な(笑)」

2010年2月1日月曜日

京都牝馬ステークス大当たり

「いやあ、先生やりましたね。京都牝馬ステークス大当たりです」
「そうですね。データ通り、2着が荒れましたね。根岸ステークスは1着にグロリアスノアが来るようでは、私には穫れない馬券です」
「私が驚いたのは、今回の投資金額の低さです。3連単馬券でありながら、根岸ステークスが2800円、京都牝馬ステークスにしたって3000円じゃないですか。しかも、3000円で28940円ゲットです」
「ええ。そこが最新研究の成果でして、もともと私の必勝法は1レースにつき投資金額2万円というものでした。しかも、狙いのレースは重賞ではない」
「そういえば、前もそんなことおっしゃってましたね」
「それはそれで研究を続けているんですが、皆さまからの声というのをお聞きしますと、『重賞の予想をしてくれ』とか『投資金額が1レース5000~6000円にならないか』というご要望が多かったんです」
「そうですね。私にしても、1レース2万円ではちょっとためらってしまう。しかも、外れた時を考えると怖くて手が出せませんよね。しかも、興味はやはり重賞になります」
「そこで、投資法としての馬券の買い方と、娯楽としての馬券の買い方を分けて考えようと思ったんです」
「なるほど。重賞は娯楽性を重視したのですね」
「もちろん、娯楽と言っても勝たなければなりません」
「そりゃあ、そうですね」
「月収100万円は諦めたくないわけです(笑)」
「虫の良い話ですけどね」
「でも、考えてみてください。毎月10万円稼げるならば、投資金額を10倍にすれば100万円になるわけです」
「それには、ある程度の投資金額が必要ですね」
「そうです。手元に100万円ぐらいあれば、余裕ができるでしょう」
「なるほど、なるほど。でも、100万円なんて持っている人は少ないでしょう」
「そこで、まず投資金額としての100万円を貯めようと思います」
「バイトでもしますか」
「ははは。そんなことはしません。そのお金も競馬で稼ぎます。今やっている重賞予想。これで、まず100万円を作ります」
「そんな無茶な。競馬はトータルで勝つこと自体が難しいのに、累計で100万円勝つなんて何年かかるんですか。そもそも、累計でプラスになんてなるんですか」
「何を言ってるんですか、番記者さん。私は、その研究をしているのですよ。試しに、このサイトの初回原稿からの収支を計算してみてください。100万円ぐらいなら、そんなに夢物語とは思えなくなると思いますよ」
「えっ、本当ですか。では、次回までに収支を出しておきます。回収率は果たして何%ぐらいになっているのでしょう」
「楽しみですね」
「期待値は75%程度ですからね。それを超えているようなら、価値ありですかね」
「ダメですよ。そんなものでは。少なくとも100%を超えなくては意味がない。まあ、150%を超えないようでは必勝法とは呼べないでしょうね」
「それは無理でしょう。期待値の2倍の回収率ですよ。もしも150%を超えてるようなら、辰先生のことを博士とお呼びしますよ」
「良いんですか、そんなこと言って」
「そのかわり、100%を切っていたら『辰』と呼びすててしまいますよ」
「どうぞ、どうぞ。ご自由に」
「それでは、次週をお楽しみに」

2010年1月31日日曜日

【東京新聞杯&根岸ステークス&京都牝馬ステークス】惨敗

「先生のいち押しアブソリュートが来ませんでしたね」
「はい。敗因はアブソリュートが来なかったことにつきます」
「2着にトライアンフマーチは印がついていますし、
3着のエイシンフォアードにも印がある」
「でも、1着を外してしまいましたからね」
「先生の凄いところは、4着のマイネルファルケや5着の13番人気リザーブカードまで予想に入れているところですよね」
「レッドスパーダももちろん予想には入っていたのですが、1着には印をつけていません。すべてはアブソリュートの読み違いが敗因です」
新必勝法の欠点である購入点数の少なさが裏目に出た感じですね」
「両刃の剣であることは確かです。勝てば勝因、負ければ敗因ということですね」
「せんせー。終わったレースのことなんて、どうでもいいですよー(笑)。明日のレースがまだ2つ残っているんだから、明日リベンジしてパーっと行きましょうよ」
「そうですね。よこたん、間違えないように馬券を買ってくださいよ」
「はーい」
「先生。明日のレースは勝算があるのでしょうか」
「今週は、投資金額を絞っての中穴狙いです。根岸ステークスは、1着が堅いので2着、3着がどう荒れるのか、もしくは荒れないのかという点が見どころです。京都牝馬ステークスは、ひそかに1番人気斬りをしています。どちらも堅く納まるようだと私の出番はありません」
「先生、ちょっと弱気じゃありませんか」
「荒れる荒れないでいえば、どちらかは必ず荒れると思っています。荒れかたは、根岸ステークスなら2着3着が荒れ、京都牝馬ステークスはむしろ2着が荒れると見ています。1番人気を斬ったのは、根岸ステークスよりも荒れると読んでいるからです」
「うーん。鋭い読みなのかどうか、結果が出ていないのでわかりませんが」
「いいじゃない、そんなこと。今日は外れちゃったから、屋台で飲みましょうよ」
「いいですね、よこたん。おでんでも行きましょうか」
「ガンモ、ガンモ。竹輪に大根。牛すじもあるところにしてちょうだいね」
「ああ、行っちゃった。待って下さい。私はタコが好きなんです。待てー、タコおでん」

2010年1月29日金曜日

【東京新聞杯&根岸ステークス&京都牝馬ステークス】大予想

「せんせー。おひさー。先週は残念だったようですね」
「ええ。2つとも外してしまいましたね」
「今週は頑張ってくださいね」
「はい、頑張りますよ」
「私の担当は、土曜日の東京新聞杯です」
「そりゃあ、良かった」
「どうしてですか」
「東京新聞杯には、狙いの馬が2頭いまして」
「どのお馬さんなんですか」
「アブソリュートとスマイルジャックです」
「スマイルジャックって、前も狙いの馬って言ってませんでした?

「よく覚えていましたね。そうなんです。去年から狙っているんです」
「では、手短にお願いします。最近、よこたんも忙しくなってきちゃいまして」
「そういえば、先週も大事なご用があったとか。真面目に就活でも始めたんですか」
「やだー、先生ったら。お仕事が嫌でプーになったんですよ。先生のおかげで先々週稼がせてもらったので、ありがたく合コンのハシゴをしておりました」
「なるほど。就活というよりは婚活ですね」
「そんなんじゃありませんけどー。では予報をお願いします。明日の競馬予報」
「ははは。天気予報ほど当たりませんけどね。では、結論です。
東京新聞杯
3連単フォーメーション
1着③
2着④⑤⑯
3着①②⑥⑦⑬⑮
これで1800円。1着2着入れ替わりで、
1着④⑤⑯
2着③
3着①②⑥⑦⑬⑮
これも1800円。そして、2着3着入れ替わりで、
1着④⑤⑯
2着①②⑥⑦⑬⑮
3着③
1800円。合計6400円で勝負です」
「さあ、予想も終わったことですし。パーっと行きましょう、先生」
「そうですね。行っちゃいますか」

「ちょっと待ってくださいよ、先生。まだ、根岸ステークスと京都牝馬ステークスの予想が残っていますよ」
「これは失礼、番記者さん。では、結論です」
「はやっ。早すぎますよ、先生」
「そうですか。じゃあ、このメモ用紙を渡しておきますので」
「なんですか、これ」

■□■□■
辰メモ
根岸ステークス
3連単フォーメーション
1着⑪⑮
2着⑦⑫⑯
3着③⑥⑩⑬⑭
3000円。
京都牝馬ステークス
3連単フォーメーション
1着⑤⑥⑧⑫
2着⑩
3着①②⑬⑭⑮
2000円。
1着⑤⑥⑧⑫
2着①②⑬⑭⑮
3着⑩
2000円。
合計7000円。
■□■□■

「先生。何かいつもと違いますよ。特に、京都牝馬ステークスの方は、マイティスルーが2着か3着に入らないと外れてしまうじゃないですか。信用しているかと思えば、そのわりには1着には印をつけていない。不可解です。ひょっとして、これまだ予想の途中なんじゃないですか」
「そんなことはありませんよ。今週は、気分を変えてみただけです。たまには、気分転換も必要なんです。さあ、よこたん。気分転換に行きましょう!」
「ああ、待って下さい。私も気分転換に付き合いますから。待ってー」

2010年1月23日土曜日

【平安ステークス&アメリカJCC】大予想

「さあ、先生。今週も必殺予想をお願い致しますよ」
「はい。どちらから、いきましょう」
「今日はよこたんがいないので、どちらでもよろしいですよ。
まずは、平安ステークスからお願いしましょう」
「はい。わかりました。よこたん、どうしたんですかね」
「先生。そんな雑念は捨てて下さい。連勝記録がかかっているんですよ。3連単で連勝するのは至難の技なんです。今週は、3連勝が、いや4連勝も夢ではない」
「番記者さん。そんなに欲張ると大怪我しますよ。肝心なのは、1ケ月トータルした時にプラスにすることなんです」
「そんな弱気なことを言うなんて、先生らしくないですよ。先週の勝ち分をドカッと賭けて、月収100万円を狙いましょうよ」
「でも、今週のレースは2レースとも堅いですよ」
「そうなんですか」
「ええ。特に、平安ステークスは堅そうです」
「そうは言っても、荒れるとしたらっていう買い方をするのが先生じゃありませんか。お願いしますよ、必殺予想」
「はい、はい。では、平安ステークスですが、1着には3頭で十分です。順当にいけばロールオブザダイスでしょうね。軸一頭マルチなしでも良いぐらいです。勢いを買ってダイシンオレンジもマークしておきます。まあ、競馬に絶対はありませんから、展開次第ではトーセンアーチャーにもチャンスがあります」
「なるほど、これが第一集団」
「そうですね。あとは、アドバンスウェイ、ウォータクティクス、ダイショウジェットまでです」
「6頭で終わりですか」
「そうです。しかも、第2集団からは1頭しか来ないと読んでいます」
「つまらないレースですね」
「配当は跳ねないでしょうけど、見どころはありますよ。ダイシンオレンジが1着になるようだと、今年の注目馬になりますし、ロールオブザダイスにしたって負けるわけにはいかない。そこへ、トーセンアーチャーが前残りをするかどうか。ウォータクティクスが復活するのかどうかなど、見どころは満載です」
「そんなものですか。では、まとめていただきましょう」
「はい。では、結論です。堅くいくなら、①④⑤から①④⑤⑨⑪⑬と流してしまえばまず当たりますが、それではフォーメーションで買っても6000円になってしまう」
「いいじゃありませんか、先生。それでいきましょうよ。なんなら、1点200円で12000円でどうですか」
「今週は、無茶はしません。
3連単フォーメーション
1着①④⑤
2着①④⑤
3着⑨⑪⑬
これで1800円。
2着3着入れ替わりで、
1着①④⑤
2着⑨⑪⑬
3着①④⑤
こちらも1800円。
合計3600円で勝負です」
「なんか、ショボくありませんか。先週みたいに3頭で決着してしまうと外れてしまいますよ」
「まあ、それも押さえようと思うと、投資金が6000円になってしまう。来たとしても、配当は2000~3000円です。今週は、そんなリスクは背負いません」
「先生がそうおっしゃるなら、そういうものかもしれませんね。そうか、アメリカJCCでドカッといくつもりなんですね。こちらの予想もお願い致します」
「はい。アメリカJCCですが…」
「どうしたんですか、キョロキョロしちゃって」
「本当によこたんは来ないのですか」
「来ませんってば」「先生。よこたんの代わりといっちゃあなんですが」
「ああ。ややこしくなってきた」
「これはこれは、田楽師匠じゃありませんか」
「辰先生の連勝記録がかかってるってんで、応援に駆けつけさせていただきやした」
「これは、心強い」
「お約束の『ギャンブル奉行』も作ってまいりました」
「それは楽しみです」
「なんですか。『ギャンブル奉行って』。そんなことより、予想に専念してくださいよ、先生」
「こりゃまた失礼。存分に予想してくださいまし。あたしは、横で応援させていただきます」
「頑張りますよ。アメリカJCCの方はちょい荒れの可能性があります。とは言え、1着はアドマイヤコマンド、デルフォイで決まりそうです」
「先生。1番人気になりそうなキャプテントゥーレが入っていませんよ。忘れちゃったんですか」
「今回はバッサリ外します」
「出たー、必殺辰予想。一番人気斬りー」
「大丈夫なんですかい、先生。あたしなんかは、キャプテントゥーレから流そうかなんて考えていましたが」
「ええ。来たら諦めます(笑)。その代わり、トウショウシロッコを入れておきます」
「そんな馬が来たら、大荒れじゃないですか。堅いなんて言っていたくせに」
「そして、第2集団には、もう一度トウショウシロッコ、ゴールデンダリア、ダイワワイルドボア、シャドウゲイトに印をつけます」
「先生。それって、配当10万超えじゃあありませんか」
「来かたによってはそうなります」
「頑張れー、辰先生。あたしが付いてますよー」
「番記者さん好みの予想でしょう」
「久しぶりに、秘技『一番人気斬り』を見せていただきました。それでは、結論を」
「はい。では、結論です。
3連単フォーメーション
1着①②⑫
2着①②⑫
3着②⑧⑩⑬
これで2000円。
2着3着入れ替わりで、
1着①②⑫
2着②⑧⑩⑬
3着①②⑫
こちらも2000円。
合計4000円で勝負です」
「投資金額はショボいけど、配当は期待できそうですね。ということは、ハズレる確率が高いってことじゃないですか、先生。連勝記録が、連勝記録が…」
「連勝記録なんて興味がありません。私の求めるものは、トータル収支なんです」
「いよー。先生、頑張っておくんなさい」
「さあさあ、田楽師匠。さっそく、ギャンブル奉行を聞かせてくださいよ」
「よござんす。では、こちらへ」
「二人して、何ですか。そんなことでは、連勝記録は樹立できませんよー。ああ、本当に行ってしまった。ちょっと待ってくださいよー。私も聞きたいですよー。田楽師匠の『ギャンブル奉行』。置いてかないで~」

2010年1月22日金曜日

対談 「一本気 VS 網焼亭田楽さん」

 私の講座を掲載してくださっている「夢の図書館・ドリームライブラリー」というサイトがあります。
そこで、原稿を書いていらっしゃる網焼亭田楽さんという方から、是非お会いしたいというご依頼がありました。そして、さらにそれを対談調に原稿にしようという話にもなりました。というわけで、お会いしたのですが、じつに愉しい時間を過ごす事ができました。
今日は、田楽さんとの対談の様子をお届けします。

   ◆   ◆   ◆
「はじめまして、辰之進先生。今日はよろしくお願い致します」
「こちらこそ、よろしくお願い致します」
「実は、この対談はあたしの方からのお願いでして」
「それは光栄です。田楽師匠と対談できるなんて」
「いやあ。下手の横好きたぁよく言ったもんで、
あたしは根っからの競馬好きなんですが、これがなかなか当たらない(笑)」
「ほう。馬券の種類はどんなものをお買いなんですか」
「もっばら3連単なんですが、当たったためしがねえ(笑)」
「的中率から言うと、一番むずかしい馬券ですよね」
「ところが、辰之進先生の予想ときたら、ズバズバ当たっちまう」
「それほどでもありませんよ」
「とんでもねえ。あたしから見れば、もはや神業なんですよ。そこで、予想の仕方を少しだけでも教えてもらえねえかってことなんです。先生は馬券必勝術の講義もなさっていますよね」
「よくご存知で」
「チラッと拝見したところ、本来重賞の予想なんてされちゃあいませんよね」
「基本的には重賞の予想はしません」
「なぜなんです」
「一口で言うと、旨味がないんです」
「どういうことでしょう」
「私の馬券必勝術の理論は、単純明快です。まず、荒れそうなレースを特定する。そして、荒れ方の法則性に沿って馬券を買うだけです。データによりますと重賞は荒れにくいんですよ。つまり、配当もそんなに高配当は望めない。私のお薦めするレースとは少し違うのです」
「それにしても、荒れそうなレースなんて特定できるもんですかい」
「かなりの高確率で特定できますよ」
「ちょっとだけ教えてもらうわけには、まいりませんか。さわりだけでもよろしいんで」
「よろしいですよ」
「本当ですかい」
「ええ。荒れる要素はたくさんあるんです。例えば、牡馬だけのレースよりも牝馬が混じっていた方が荒れやすいですし、斤量にしても定量戦よりもハンデ戦の方が荒れやすい。斤量で言えば、58キロを超える斤量を背負わされると、一番人気の馬でも苦労します。さらに、斤量は馬体重との関連もありますし、距離や出走頭数も荒れ方に影響します。出走馬の脚質も先行馬が一頭の場合や多頭数いる場合、または全然いない場合では、まったく展開が違ってきますし、脚質は枠順にも影響します。その枠順にしたって、競馬場ごとに脚質によって有利不利な枠順がありますし、天候だって左右しますよね。さらに言うならば…」
「先生、先生。やっばり、よござんす。質問を変えましょう。いつもは予想されない重賞の予想をなさる時に、馬券必勝術は役に立つんですかい」
「もちろん、立ちますよ。荒れるレースを特定するということは、裏を返せば荒れないレースも特定できるということです」
「ふむふむ。それで」
「予想手順としては、まず対象のレースが荒れるか荒れないか、またはちょい荒れなのかを判断します」
「先週の京成杯は、荒れないと予想されたんですね」
「その通りです。いわゆるカッチンカッチンのレースというやつですね(笑)」
「そして、日経新春杯は荒れると予想された」
「まあ、どちらかと言えばちょい荒れ予想ですね。配当が100万以上になるレースとは思えませんでしたので」
「そして、見事に両方のレースの当たり馬券を的中させた」
「両方取れたのは、ちょっとできすぎですけどね。でも、2週連続外していたのでそろそろ来るとは思っていましたよ。前週、前々週の外れ方も良かったですしね」
「外れに良いも悪いもねえでしょう」
「とんでもありません。予想の外れ方を見れば、予想した人の技量が、おおよそわかるというものです」
「馬券の予想で、いったい何がわかるというんですかい」
「予想を見れば、その人のレースの狙いがわかります。この馬に全幅の信頼をおいているなとか、人気重視の予想だなとか、前走の成績を考えているなとか、持ちタイム優先とか、好調教の馬を軸にしているなとかですね。差し馬有利と見ているなとか、先行馬が逃げきると予想しているとかですね。それから…」
「まあまあ、先生。そんなこたぁ、調べてみなければわからねえでしょ」
「えっ。馬券を買う時には、それぐらいのことは調べますでしょう」
「こいつぁ驚いた。辰之進先生の強さの秘密を垣間見た気がします」
「私は、これが商売なのでね。田楽師匠も、落語のことを語らせれば、それこそ永遠と語れるのではありませんか」
「まあ、あたしのは落語と言っても古典落語じゃありませんでして」
「存じておりますよ。田楽師匠と言えば、新作噺。それに、なぞかけにしたって、どういう頭の構造をしているとああいうオチを思い浮かぶのか、私には予想がつかない(笑)」
「先生がそんな面白いことを言っちゃあいけませんよ。あたしの立場がねえ(笑)」
「ここで、今度は私からのお願いなんですが、せっかくこうしてお会いすることができましたので、競馬を題材にした新作噺を作っていただけませんか」
「先生、本気でおっしゃっていますか」
「大真面目ですよ。田楽師匠のようなお方なら、競馬を題材にした新作噺を作れるはずです。古典落語には、富くじは出てきても競馬は登場しませんものね」
「よござんす。他ならぬ辰之進先生の頼みとあっちゃあ、断るわけにはまいりません。ここで、お題を決めて起きましょう」
「そんなことをして、大丈夫なんですか」
「と、しゃべりながらも噺の内容を考えているんです」
「即興じゃなくていいですよ」
「そうですねえ。『ギャンブル奉行』なんてのはいかがです」
「わあ。それ、面白そうですね」
「まだ、お題しか言っちゃいませんよ(笑)」
「必ず、作ってくださいね」
「お約束いたします。さて、そろそろ時間ですね。今日は、いろいろタメになる話をお聞かせいただきまして、どうもありがとうございました」
「何をおっしゃいますか。こちらこそ、ありがとうございました。新作噺『ギャンブル奉行』、楽しみにしてますよ」
「新作噺なら、任せておくんなさい。それより、今週のアメリカンJCCと平安ステークスのことなんですがね。えっ。まだ録音中?そいつぁいけねえや。おあとがよろしいようで」

2010年1月18日月曜日

【日経新春杯&京成杯】大当たり!!

「先生。すごい!大当たりです」
「ありがとうございます」
「京成杯で強い馬は3頭しかいないと言っていた、
レッドスパークル、アドマイヤテンクウ、エイシンフラッシュが何と3着、2着、1着を独占です。配当は3,170円と安いですが、2,400円で仕留めていますからね。2着3着入れ替わりの方も当たっていますから、4,800円で6,340円をゲットです。さらに、今回は1点300円ずつ購入しているので、14,400円が22,020円になっちゃいました。7,620円のプラスです。堅いと予想された通りの結果でしたね」
「どうも」
「どうしたんですか、先生。わかった。日経新春杯の方が外れちゃったんでしょう」
「いえ、それが当たっておりまして」
「えっ。あちらは、確か荒れたんでは」
「せんせー。すごーい当たっちゃいましたね」
「よこたん。良かったですね」
「ちょっと待って下さいよ。よこたん、いくら当たったの?」
「配当89,590円なりー」
「そんなー。せんせー」
「ええ。日経新春杯は3着が荒れると予想した通り、出走12頭で12番人気の、つまり人気最下位の馬レッドアゲートが3着に入りまして、高配当となりました」
「そんなー。どうせなら2着に入ってしまえば良かったのに。そうすれば、大外れで地団太を踏んだでしょうに」
「そこなんです。レッドアゲートは、実は狙いの馬でして、2着にも予想していたんです」
「えー。ウソでしょう」
「本当ですよ。レース前の予想を見てください。2着に1頭だけ加えた馬があったでしょう。あれがレッドアゲートです。2着に来ていれば、間違いなく50万円弾でしたね」
「そんなー」
「せんせー。食事でも行きましょう。高級レストランにでも」
「そうですね。今日は2レースとも当たったので、行っちゃいますか」
「ひどいー」
「番記者さんも、ちゃんと当たったではないですか」
「だって、よこたんはプラス73,590円。私は、7,620円ですよ。ケタが違うじゃありませんか」
「はい、はい。わかりました。では、今日は私のおごりということで」
「せんせー、すてきー」
「さすが辰先生。ごちそうになりまーす」
「じゃあ、今夜はパーといきましょう」
「うれぴー」
「ごちそうさまです。来週も、パーフェクト予想をお願い致します」
「がんばりますよ。では、また来週」